この俳優さんが出てるなら見たい!
そう思わせる俳優さんいますよね。このドラマのリュ・スンリョンも私にとってはその一人です。「風の絵師」で初めて見た時から印象に残る俳優さんで、その時は渋い悪いイメージだったのですが、ここ数年コメディでも大活躍。ということでこのドラマも期待して見始めました。
大企業で働く部長のキム・ナクス(リュ・スンリョン)は、更なる昇進を目指しているが、部下にも家族にもプライドだけが高く古くさい価値観でしか考えられないと煙たがられていた。そんなある日問題が起きて昇進どころか左遷され、詐欺にもあい家族との問題など散々なめにあう・・・。
そこからナクスが再生できるのかどうか?予測不能でしたが、最終的にはあのまま部長でいるよりも(昇進して専務、役員)良かったと思う結末でした。
部長とはいえ狭い世界しか知らなかったナクスにとって、転落劇で少し視野が広がったこと、そしてそんな経験をしなければ出会うことがなかった人たちに助けられたり関係を修復することができたのは貴重でした。(左遷された工場の班長(チョン・ウンチェ)、精神科クリニックの院長(ホ・ナムジュン)、ナクスの兄(コ・チャンソク))
そして何より妻のハジン(ミョン・セビン)の支えがなければナクスはダメでしたね。献身的で時にはしっかり意見し、いつもナクスを守って(引っ張って)いて理想の妻でした。ナクスは失ったものも多かったですが本当に大切なものは失わなくて良かったです。
でも出会った人たちもハジンもナクスが温かい心を持った優しい人だとわかっていたから。部下たちに慕われたのもきっとそう。
11話の過去の自分と対峙するシーンは、過去の自分と現在の自分でありキム部長とナクス自身でした。そしてナクスはキム部長だった自分に「今まで本当によくやった」と自分自身を肯定し、これで再出発できると思いました。なかなか「現実」を受け入れられなかったナクスですがようやくです。良かったですね。二人の言葉が自分にも重なるところがあってしみじみと心に沁みていくシーンでした。
そしてキム部長が「幸せに〜」と言った時の表情が最高!
最初はイケてないおじさんだと思いながら見てましたが、転落して今まで見えなかったものが見えてきて、哀愁ただようけど苦しんだ分ステキなおじさんになりましたよね。
仕事とは会社とは幸せとは家族とは、そんなことを考えさせてくれる、リュ・スンリョンの魅力満載の良いドラマでした。